日本では英競馬殿堂と略されることが多いブリティッシュチャンピオンズシリーズ殿堂。4月にダンシングブレーヴとデットーリ騎手が殿堂入りしたことで記憶に新しいかと思われます。
また、現在殿堂入りに向けた一般投票が実施され、シャーガー、シーザスターズ、ガリレオの3頭のうち1票を投じることができます。
❗ PUBLIC VOTE ANNOUNCEMENT ❗
— Champions Series (@ChampionsSeries) 2022年5月5日
The Hall of Fame is open for you to have your say. Which of these three iconic Derby winners will you choose to be inducted ahead of this year's Cazoo Derby @EpsomRacecourse - SHERGAR, GALILEO or SEA THE STARS?
Vote now 👉 https://t.co/BSJK6cRUa0 pic.twitter.com/aUM8XKotJz
締め切りは現地時間5月22日(日)午前0時なので大体プリークネスSが発走する頃でしょうか。投票は公式サイトから一般投票を行うことが可能です。
日本に例えればJRA顕彰馬や騎手・調教師の顕彰者にあたる制度ですが、どのように殿堂入りを決めるのか内容が詳しく記載されているサイトは少ないです。
そこで、英競馬殿堂の制度についてわかる限りで解説してみます。
はじまり
歴史は意外と新しく2021年からとなります。
ブリティッシュチャンピオンズシリーズ10周年を記念してとのことです。
殿堂入りの対象
1970年以降で競馬に大きく貢献した人または馬です。
部門
部門は4種類、平地競走馬、騎手、調教師、功労者に分かれています。
功労者は馬主や生産者など他の部門に属さない個人を賞します。
殿堂入り時期と発表
年2回実施され1つは5月のギニーフェスティバル、もう1つは10月ブリティッシュチャンピオンズデーに行われます。殿堂入りの決定はそれに先立って行われます。
決定方法
有識者で構成された委員が決定します。
馬主、歴史家、ジャーナリスト、放送関係者などで構成され、殿堂入りを決定するものです。競走馬部門のみ委員が候補馬を予めまとめあげ、一般投票を行います。現時点の委員は次のとおりです。
- ブラフ・スコット … ITVレーシングプレゼンター・サンデータイムズ記者
- エマ・ベリー … サラブレッドデイリーニュース欧州編集者
- マーティン・ミッチェル … 元タタソールズブラッドストックディレクター
- リディア・ヒスロップ … レーシングTVプレゼンター
- ジェームズ・デラフック … ブラッドストックエージェント
- アラン・バーン … レーシングポスト編集長
- ルース・クイン … BHAレーシングディレクター
- ジェイミー・リンチ … スカイスポーツレーシングプレゼンター
メディアの名前など聞いたことがある方も多いですね。
一般投票
委員が挙げた候補馬に対して投票を行います。投票はオンラインで名前とメールアドレスを入力すれば誰でも投票可能です。日本からも票を入れることもできます。
一般投票に対する票数・割合等の基準は特に記載が無いため詳細はわかりません。
1970年よりも前の馬について
功績を称える予定と記載されていますがそれ以上のことはわかりません。今のところは公式サイトのHISTORYに歴史が掲載されています。
以上、ABOUTをはじめとした公式サイトを元に書いてみました。
日本のJRA顕彰馬選定とは異なり一般ファンも参加できるのはとても面白い試みだと感じます。ですが、公式ツイッターのRTやいいね数などを見ても2桁ととても少ないため認知されているかは疑問です。もし、お気に入りの馬がいれば投票してはいかがでしょうか。
