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POGザ・ワールド2022個人成績回顧

昨年グリーンチャンネルの番組「Go Racing!~世界の競馬~」内の企画の1つ、POGザ・ワールド2022へ参加しました。先月結果が発表され結果は2位でした。そこで今回は競走馬の選択方法などを回顧として振り返っていきます。

POGザワールド2022ルール

2022年のルールは下記の内容でした。

募集期間・・・2022年3月25日(金)夜8時から、4月25日(月)夜8時まで

指名頭数・・・10頭
※複数の投票が認められた場合はすべて無効とします。

得点の計算方法・・・2023年1月にIFHAから発表される、ロンジン・ワールドベストレースホースランキングに掲載された馬(レーティング115以上を獲得すると掲載される)に対し、その馬が獲得したレーティングを得点とします。
そして10頭のうち、ポイント上位8頭までを合計し、参加者の獲得ポイントとします。また、3歳馬は一律プラス5ポイントをつけることとする。

順位の決定方法・・・獲得ポイントが最も多い人を1位として、以下得点順に順位を定めます。
同点の場合は、投票を受け付けた時間が早い人を上位とします。

 

POGザ・ワールド2022ルール説明より

https://www.greenchannel.jp/parts/program/pdf/2022pog_rule.pdf

 

競走馬を選ぶにあたって

競走馬を10頭選ぶにあたり、まず現行ルールで過去の世界ランキングの年別ポイント上位8位までの統計を取りました。詳細は省きますが、その結果次のような傾向が出てきました。

  • 各年上位8位のボーダーは古馬で127~129、3歳馬だとボーナスを加味して122~124程度
  • 調教国別では英国、アメリカ調教馬が上位に入りやすい
  • 距離区分ではM、I、E区分の馬が上位に入りやすい

 

そのうえで統計の傾向より更に大まかな選択基準を決めました。

  1. 古馬はレーティング130前後、3歳馬は自国クラシックを勝てそうな馬を狙う
  2. 英国、アメリカ調教馬を中心にする
  3. 牝馬はなるべく避ける
  4. 距離カテゴリーがS区分、E区分の馬もなるべく避ける
  5. 皐月賞上位馬の中から1頭は選ぶ
  6. 他の参加者となるべく被らない馬を1頭は選ぶ

 

要はレーティング上位8頭の合計を競う大会なので高いに越したことはありません。その中で高い馬が出やすい条件を選ぶのがカギだと思いました。

牝馬を避けるのは単純に牡馬と比べて牝馬の方が低い数値になりやすいからです。牝馬アローワンスがあるため、同程度のレースを行うだけでは単純に3~4ポイント低くなり、それだけで不利になります。分かりやすい例では2022年のアルピニスタは凱旋門賞を勝利しましたが、レーティングは123までとポイント上ではタイトルホルダー124の方が上にきます。
ただし、近年のエネイブル、ウィンクスのように130近辺を狙える馬、3歳牝馬であればラブやアーモンドアイのように高レーティングを狙うことが可能であれば狙うのも一つの手です。

同様に距離カテゴリーのS区分やE区分も比較的レーティングが高くなり難いため、意識的に避けました。特にE区分は近年でも後続を突き放したキプリオスで124、ストラディヴァリウスでも125と他路線と比較するとトップとしては物足りなく映ります。S区分もビヴァークやクラシックレジェンドでも125、ネイチャーストリップは124と似たような状況です。
ただし、確実にトップクラスを指名し125ポイントを稼ぐ意味では入れておくのも一つの戦略としてはありかもしれません。

皐月賞上位を入れる理由としては、近年安定したレーティングが見込まれる点です。具体的には皐月賞馬だとレーティング117~119程度になるため、ポイント上ではボーナス+5ポイントを加味して122~124程度は確実に狙えます。また、日本ダービーにつながりやすく、日本ダービー馬だとレーティング120程度、ポイント上では125前後は安定するでしょう。また、2021年エフフォーリアや2022年イクイノックスのように古馬秋へつながるケースももちろん見込めます。また、締め切り日直前に行われるため、レースを見てから参加することも可能です。

最後の他の参加者となるべく被らない馬ですが、似たような馬を選ぶとあまり差が付かないため、1頭は隠し球的な意味で入れた方がいいと考えました。

 

選択馬の紹介

実際に選択したのは次の10頭になります。

  1. ライフイズグッド(Life Is Good)
  2. フライトライン(Flightline)
  3. バーイード(Baaeed)
  4. アダイヤー(Adayar)
  5. ネイティヴトレイル(Native Trail)
  6. ルクセンブルク(Luxembourg)
  7. ニューロンドン(New London)
  8. エピセンター(Epicenter)
  9. テイバ(Taiba)
  10. イクイノックス(Equinox)

 

順番は送信時の並びですが、個人内で決めたカテゴリー別に並べてあるため、番号が若いからと言って優先的とは限りません。1~2は古馬アメリカ、3~4は古馬欧州、5~7は3歳欧州、8~9が3歳アメリカ、10は日本馬といった順番です。

まず先に決めたのは古馬で圧倒的な力を持ちレーティング130近辺を叩き出せる馬です。前年のレース内容とレーティングからライフイズグッド、フライトライン、バーイードの3頭が該当すると考えました。

次に3歳欧州クラシック路線です。ネイティヴトレイルは前年欧州2歳馬レーティングで119とトップでマイル路線、ルクセンブルクはオブライエン陣営と血統背景から距離延長がそれぞれ期待できました。

3歳アメリカ路線はまずケンタッキーダービーを狙える馬から入りました。エピセンター、テイバ共にブックメーカー上位に推されており、前走の内容も余裕のある勝ち方から選択しました。

皐月賞上位馬の中からはイクイノックスを選択しました。前年の東京スポーツ杯2歳Sは1頭だけ次元の違う脚色と目を見張るものがありました。ただ皐月賞をぶっつけで使うことが不安でしたが、同レースでも脚を使って僅差の2着と今後を見据えるとここで確信が持てました。

残り2頭をどうするか最後まで悩みましたが、結果的にアダイヤーとニューロンドンを選びます。アダイヤーは前年127を獲得したものの、フランス遠征の凱旋門賞とその後の英チャンピオンズSは振るわなかったことが懸念材料でした。しかし、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSのような英国芝12f戦の得意条件なら高レーティングも期待できるため選びます。

ニューロンドンは他の参加者が選びにくい要素でかつ英ダービーを狙える位置の馬として選択しました。ブックメーカーでも人気上位であり、ゴドルフィン&アップルビー厩舎&ビュイック騎手のノリに乗った陣営で2戦のレース内容も良く、隠し球としては良さそうな馬に見えたからです。

最後まで迷ったのはゴールデンシックスティを選ぶかどうかでした。ひとまず香港チャンピオンズデーの結果で入れるかどうか判断を保留、仮にチャンピオンズマイルを5馬身差圧勝のような結果なら含めていたと思います。ですが、実際は当時のカリフォルニアスパングルに2馬身差。少なくとも125を超えるのは難しいと判断して選択肢から外しました。

指名馬を10頭選び、送信したのは2022年4月24日(日)と締め切り1日前のことでした。

 

シーズン中のポイントの動きと最終結

指名馬とロンジン・ワールドベストレースホースランキング発表時のポイント推移は下記のとおりとなります。

馬名 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 最終
ライフイズグッド 4 124 124 124 124 125 125 125 125 125
フライトライン 4 - - - 126 127 139 139 139 140
バーイード 4 - - 125 128 128 135 135 135 135
アダイヤー 4 - - - - - - - 121 121
ネイティヴトレイル 3 - 119* - 122* 122* 122* 121* 121* 119*
ルクセンブルク 3 - - - - - 122* 122* 122* 123*
ニューロンドン 3 - - - - - - - - 115*
エピセンター 3 - - - - - 125* 125* 125* 125*
テイバ 3 - - - - - - 122* 123* 123*
イクイノックス 3 - - - - - - - 123* 126*
上位8頭合計   124 248 249 505 507 783 909 1038 1041

太字はポイント対象、*マークは3歳ボーナス+5ポイント

 

ランキング中間発表時ではレーティング120未満はほぼ掲載されないため、最終発表時に掲載される115~119は途中反映されていません。ルクセンブルク、エピセンター、テイバ、イクイノックスはランキングに掲載されるまではちょうどその辺りの数値でしたので、7月発表時点で最終確定時に8頭分はポイントがもらえることを見込んでいました。もちろん上位を狙えるかどうかは当時意識していません。

順位を意識し始めたのは10月発表時点、テイバのペンシルベニアダービー3馬身差快勝が反映され7頭がランキングに掲載された時点です。イクイノックスが天皇賞(秋)を快勝すればトップ10入りを狙えるかもと気にし始めました。

12月、香港国際競走前のGo Racing!番組内で2位が発表され、今年2月発表の最終順位も2位で終了しました。

 

結果を振り返って

結果は1041ポイント同率ですが、送信日の差で2位でした。今回初めての参加なので番組内のどこかで1回でも読み上げられたらうれしいと思いましたが、まさかここまで来るとは応募したときには考えませんでした。指名馬が想像以上に結果を出してくれたことに尽きます。

反省点としては今回ニューロンドンはポイントを上手く稼ぐことはできませんでしたが、デザートクラウンやヴァデニのように指名者がほぼいない中でポイントを稼ぐケースもあるため、同様のことは次回も試したいと思います。

1位の帯封さんとの比較ですが、指名馬もポイントを獲得した8頭が重複し、残る2頭はダノンベルーガとハリケーンレーンなので12月の番組内発表時点では既にどうにもなりません。しかも、送信日が9日差なので皐月賞前に送信されていると言うことなのでお手上げです。この場になりますが、1位おめでとうございます。

それと出演者ランキングも見ましたが日刊スポーツの木南記者が1人1035ポイントと抜けていたのは印象的です。基本締め切りギリギリまでレースを吟味した方が得点を狙いやすいので、ドバイワールドカップデーよりも前に指名してここまで上げられるのは凄いと思いました。

また、2位のトロフィーと副賞として様々な賞品を制作チームから頂きました。

素晴らしいトロフィーと数々の賞品をありがとうございます。

 

2022年競走馬別ポイント順位表

ポイント 馬名 調教国 前年
140 フライトライン 4 アメリ 124
135 バーイード 4 英国 125
131 イクイノックス 3 日本 112
130 エピセンター 3 アメリ 105.8
130 ヴァデニ 3 フランス -
128 デザートクラウン 3 英国 -
128 ルクセンブルク 3 アイルランド 115
128 テイバ 3 アメリ -
127 オネスト 3 フランス -
127 セリフォス 3 日本 115
126 ネイチャーストリップ 8 オーストラリア 124
126 アルハキーム 3 フランス -
126 コロエバ 3 英国 115
126 ジャッククリストファー 3 アメリ 113.8
126 モダンゲームズ 3 英国 114
126 マイプロスペロ 3 英国 -
125 ライフイズグッド 4 アメリ 124
125 ボルドグフーシュ 3 日本 -
125 ドウデュース 3 日本 116
125 エルボデゴン 3 オーストラリア -
125 ギガキック 3 オーストラリア -
125 インスパイラル 3 英国 115
125 ライトインファントリー 3 英国 -
125 モードニゴール 3 アメリ 110
125 リッチストライク 3 アメリ -
125 テュネス 3 ドイツ -
125 エストオーバー 3 英国 -

POGザ・ワールド2022で集計された競走馬別のポイント一覧となります。3歳馬はレーティング+5で集計、125ポイント以上の馬を掲載しました。前年欄は2021年のワールドベストレースホースランキング、ヨーロピアクラシフィケーション2歳馬部門上位、JPNサラブレッドランキング、NARCレーティングの値になります。

一覧表を見ると一目瞭然、上位2頭は別としてその他は3歳馬が圧倒的に有利な結果となりました。また調教国別で見ると英国が8頭、アメリカが7頭、日本4頭、オーストラリアとフランスが3頭、アイルランドとドイツがそれぞれ1頭です。

POGザ・ワールド2023が同様のルールで実施されるか分かりませんが、参考になればと思います。

 

POGザワールド2023の参加

2月のGo Racing!では今年もPOGザ・ワールドの企画があるとのことです。今年ももちろん参加して今度は1位を狙うことが出来ればと思います。

また、前回の参加者は439人と比較的落ち着いた人数なので、世界の競馬やレーティングに詳しい方が参加するにはうってつけの企画だと考えますので参加者が増えることを願っています。

昨年はドバイワールドカップデーの週末から応募を開始していたので、来週末までにはルールと応募が開始されるでしょう。前回参加した方はもちろん、まだ参加したことない人も是非皆さんも応募してみてはいかがですか?

 

更新履歴

  • (2023/03/23) 2022年競走馬別ポイント順位表を追記しました