JRA顕彰馬選定投票2022年展望
JRA顕彰馬選定投票の結果はここ数年6月第1火曜日か第2火曜日に発表されています。
2022年もそろそろ発表の時期なので今年はどのような結果になるか展望してみましょう。
主な新規投票対象馬
投票対象となるにはJRAの登録を抹消して1年以上経過する必要があります。
そのため、2020年4月1日~2021年3月31日までにJRAの登録を抹消した競走馬が今年度から新しく投票対象になります。G1/Jpn1を3勝以上した馬、または特別な活躍をした馬は次のとおりになります。
今年度が最後の投票対象馬
また、JRA登録抹消から20年以内の競走馬が投票対象となります。
逆算すると、2001年4月1日~2002年3月31日までにJRA登録抹消した競走馬は今年度が最後の投票対象となります。
過去に投票があった馬の中で今年ラストチャンスとなる競走馬は次のとおりです。
※数字は2021年度の得票率と得票数
主な競走馬の展望
アーモンドアイ
牝馬三冠、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、ドバイターフなどG1を9勝した名牝です。
過去の顕彰馬と比較しても遜色することのない実績のためまず顕彰馬に選定されることは確実でしょう。
キングカメハメハ
近年は種牡馬実績が評価された影響のためか、得票率が2019年は10.4%、2020年40.8%、2021年69.5%と急上昇中。
昨年の投票は抜けた馬が存在しなかったものの選定まで肉薄したため今年も注目が集まります。
ブエナビスタ
得票率は1人4票制となった2014年に71.8%を獲得したものの、その後は56.6%→57.1%→57.0%→50.0%→48.7%→48.5%→59.6%とイマイチ票を得られず。
今年はアーモンドアイがいるため比較されやすい投票状況ですがどこまで獲得できるでしょうか。
モーリス
初年度から45.8%→46.1%→34.2%→47.3%と選定までは票が遠い状況ですが、ピクシーナイトなど産駒の活躍が目立ち始めました。
種牡馬成績が本格的に反映される今年はどうなるか注目です。
クロフネ
今年が最後の投票チャンスになる1頭。
2019年は0票なものの2020年は得票率1.0%、2021年は10.8%と徐々に票数が増え始めました。
現役だとソダシが活躍する中、最後の年にどれだけ票が伸びるでしょうか。
ステイゴールド
こちらも今年が最後の投票チャンスになる1頭。
1人4票制となった2014年以降の得票率は5.1%→5.1%→3.0%→3.9%→3.2%→2.1%→5.1%→10.8%と一定の票数があり、昨年は自身初の2桁台となりました。
選定までは難しいものの、どこまで票を伸ばせるか気になるところです。
顕彰馬選定予想
アーモンドアイはまず顕彰馬に選定されるでしょうが、得票率がどのぐらい集まるかも注目です。1人4票制になって以降一番高いのは2015年オルフェーヴルの95.1%、続いて2018年ロードカナロアの82.1%、2020年キタサンブラックの80.6%になります。
可能性があるとすればキングカメハメハでしょうか。近年の投票結果より投票記者がどれだけ種牡馬実績を意識するかにかかります。ただし、前年は他の年と比較して4票全て投票する記者が少なかったのも事実なため、アーモンドアイ等がいる今年でどれだけ票を割いて入れる記者がいるかどうかでしょう。
他の馬は選定までは厳しいと思いますが、なるべく多くの票が集まって欲しいものですね。