百々書き置き場

SNSに書き切れなかったり記録として残しておきたい内容を置いておくところ

JRA賞のルールブックを読んでみた 競走馬部門編

今年も残すところあとわずかとなりました。年明けに発表されるJRA賞の話題も少しずつ増える時期となりました。特に競走馬部門は注目する人も多いと思います。 そこで今回はJRA賞のルールブックに該当する「日本中央競馬会JRA賞表彰規則」と「日本中央競馬会J…

アジアパターン委員会グランドルール2023年改訂版を確認してみた

以前、ニュージーランドパターン委員会(NZPC)の2023レポート記事でアジアパターン委員会(APC)のルールが変更される旨を書きましたが、先日ニュージーランドサラブレッドレーシング(NZTR)からAPCグランドルール改訂版が公開されました。 前回の記事では…

全日本的なダート競走の体系整備とダートグレード競走改善研究会

2023年2歳世代から「全日本的なダート競走の体系整備」が始まる影響でダートグレード競走を始め、地方競馬各主催者の競馬番組体系も大きく変わっています。最初の発表は2022年6月「3歳ダート三冠競走を中心とした2・3歳馬競走の体系整備について」ですが、一…

ニュージーランドパターン委員会レポート2023を読んでみた アジアパターン委員会ルールの厳格化

先日、ニュージーランドパターン委員会*1が2023年版レポートを公開しました。内容を読んだところ、アジアパターン委員会に関するルール変更が記載されているため、今回はその点を中心に書いてみます。 なお、翻訳や英文読み取りに不安があるため、表現上怪し…

競馬の平地競走格付けルール2023年版変更点を調べてみた

昨年、競馬の平地競走におけるG格付けやJpn格付けのルールについて記事を書いてみました。 gachach.hatenablog.com gachach.hatenablog.com 今回は2023年も残り4ヶ月を切りましたが、今年度版を前回からの変更点を中心に紹介します。 ※今回紹介する記事は202…

JRA顕彰馬選定記者投票2023年展望

毎年恒例となったJRA顕彰馬選定記者投票の結果発表が近づいてきました。昨年はアーモンドアイがまさかの落選となりましたが、今年はどのようなことが状況なのか展望してみましょう。 記者投票の期間と発表日想定 主な新規投票対象馬 【参考】2024年度投票か…

POGザ・ワールド2023応募馬と解説

今年もグリーンチャンネルの番組「Go Racing!~世界の競馬~」内の企画の1つ、POGザ・ワールド2023の締め切り4月20日(日)20時30分まで残りわずかとなりました。募集締め切りまでは下記「Go Racing!2023」の番組ホームページから応募することが可能です。 w…

POGザ・ワールド2022個人成績回顧

昨年グリーンチャンネルの番組「Go Racing!~世界の競馬~」内の企画の1つ、POGザ・ワールド2022へ参加しました。先月結果が発表され結果は2位でした。そこで今回は競走馬の選択方法などを回顧として振り返っていきます。 POGザワールド2022ルール 競走馬を…

2022年度JPNサラブレッドランキング・レース別レーティング修正一覧

先月に2022年度ロンジンワールドベストレースホースランキングとJPNサラブレッドランキングが発表されました。トップはフライトラインのレーティング140、続いてバーイードが135と歴史に残る評価を受けた馬が2頭も誕生しました。そして3位タイにオーストラリ…

2022年度JPNサラブレッドランキング想定

年も明け、いよいよ国際競馬統括機関連盟(IFHA)からロンジンワールドベストレースホースランキング(LWBRR)の発表が近づいてきました。今年はここ近年と比べて発表時期が1週間程度早く、1月17日(火曜日)に発表予定です。 Tuesday will mark the 10th ti…

2022年版ニュージーランドパターン委員会レポートの概要を読んでみた

ニュージーランド競馬のグループ格付け団体としてニュージーランドパターン委員会(NEW ZEALAND PATTERN COMMITTEE、略称:NZPC)が存在します。日本で言えば日本グレード格付管理委員会に相当する機関になります。今回は毎年9月中旬~下旬に発行されるレポ…

2022年JRA賞競走馬部門の展望と予想

2023年も中央競馬では金杯が無事開催が終わり、そろそろ発表があるJRA賞競走馬部門でどの馬が受賞するのか気になる時期ですね。 そこで今年度はどのような状況なのか過去の記者投票の傾向から踏まえた展望と予想をしてみましょう。 JRA賞競走馬部門の発表時…

ダートグレード競走と国際格付けの取得

先日、地方競馬全国協会(NAR)や日本中央競馬界(JRA)などから発表された「全日本的なダート競走の体系整備」は6月の「3歳ダート三冠競走を中心とした2・3歳馬競走の体系整備」に続き、日本競馬界のダート競走にとって大きな改革になりますね。 www.keiba.…

ダートグレード競走Jpn格付けのルールブックを読んでみた

※この記事は2022年時点の内容です。2023年版変更点は下記記事をご覧ください。 gachach.hatenablog.com 以前、競馬の格付けルールについて何回か紹介・説明をしてきました。今回は地方競馬を中心に施行されているダートグレード競走のJpn格付けルールブック…

2022BCクラシックとフライトラインのレーティングの仕組み

先日ロンジンワールドベストレースホースランキング(LWBRR)が発表され、フライトラインがレーティング139をキープしています。ランキングの詳細はJRA公式サイトなどをご覧ください。 www.jra.go.jp BCクラシックも2着オリンピアードに8.1/4馬身差と圧勝で…

欧州パターン委員会の格付けルールを読んでみた

※この記事は2022年時点の内容です。最新版を知りたい方はBHA公式サイト等でご確認下さい。 以前アジアパターン委員会(APC)の格付けルールにあたるAsian Pattern Committee Ground Rulesを読んでみました。 gachach.hatenablog.com 今回は欧州版に該当するE…

フライトラインとバーイードがレーティング140を出す方法

先日ロンジンワールドベストレースホースランキング(LWBRR)が発表され、フライトラインが139、バーイードが135を獲得しました。暫定値ですが、2頭ともランキングが開始された1977年以降*1以来トップ10に入る快挙です。また、フライトラインは1995年にアメ…

統計でみる2022年度顕彰馬選定記者投票

アーモンドアイ号をはじめとした名馬が落選した2022年顕彰馬選定記者投票。実際にどのような投票パターンで投票が行われたのか、それに関わる統計データがどのようになっているのか確認してみましょう。 使用する資料 投票頭数別記者の人数 競走馬別票割れ発…

東京大賞典はどのようにしてG1昇格したのか

先日の帝王賞ではメイショウハリオが優勝、2着から4着まではプレレーティング115以上の馬が入線し、レーティング上はG1昇格の目途が立ちそうですね。 あとは大井競馬が申請を行い、日本グレード格付管理委員会とアジアパターン委員会の承認を得られればG1格…

帝王賞がG1昇格するために必要な条件

2回に分けてアジアパターン委員会、日本グレード格付管理委員会のルールをそれぞれ紹介してきました。これらのルール上、帝王賞がG1昇格するためにはどのような条件が必要か、また何が難条件なのか見ていきましょう。 日本グレード格付委員会のルール 昇格申…

日本グレード格付管理要綱を読んでみた

※この記事は2022年前半時点の内容です。最新版を知りたい方はGate J.等でご確認下さい。 ※2023年版変更点は下記記事をご覧ください。 gachach.hatenablog.com 前回はアジアパターン委員会のグランドルールの内容を説明してきました。 gachach.hatenablog.com…

アジアパターン委員会の格付けルール2019年改正版を読んでみた

※この記事は2022年前半時点の内容です。2023年10月改定時の変更内容は下記記事をご覧ください。 gachach.hatenablog.com 先日NARやJRAなどから発表された3歳ダート路線改革は突然の発表に驚かれた方も多いと思います。また、帝王賞の開催も近づき、今年もG1…

日本中央競馬会顕彰規則と顕彰規則細則を読んでみた

JRA顕彰馬にも選定ルールが設けられています。ですが実際どのようなルールになっているのか目にした人は少ないと思います。そこで顕彰馬選定のルールブックとも言える日本中央競馬会顕彰規則、顕彰規則細則を見ていきましょう。 日本中央競馬会顕彰規則 目的…

統計で見る顕彰馬選定記者投票 1人2票時代に票割れは発生していたのか

前回1人4票制になった2014年以降の票割れ検証をしました。そこで今回は1人2票制だった2013年以前も確認していきます。 gachach.hatenablog.com 支持・不支持の考え方は前回の記事を参照してください。 馬別票割れ発生一覧 項目の説明 テイエムオペラオー タ…

JRA顕彰馬選定記者投票と配布資料

顕彰馬選定投票のために投票する記者向け参考資料が存在することは以前の記事で紹介しました。 gachach.hatenablog.com 以前の記事ではルールと仕組みの紹介のため詳しい部分は省略しましたが、実際はどのような資料が配布されるのか見ていきましょう。 ※以…

統計で見る顕彰馬選定記者投票 投票頭数と該当馬なし

該当馬なし・・・、2014年まで顕彰馬記者投票得票数の一覧の下に掲載されていた言葉です。日本中央競馬会顕彰規則第3条第3項にはこう書かれています。 3 記者投票は、別に細則で定める投票用紙に、4頭いないの馬名を記載して行うものとする。ただし、顕彰馬…

統計で見る顕彰馬選定記者投票 票割れは本当に発生しているのか

まずは2022年の顕彰馬選定記者投票結果が発表されましたが、アーモンドアイやキングカメハメハを始め選定馬なしととても残念な結果に終わりました。来年はコントレイルやグランアレグリアが新規投票対象となる中、規則や細則も含めてどのように変化するか注…

JRA顕彰馬選定投票制度のルールと仕組み

顕彰馬選定の時期が近づいてきました。毎年投票について不満を持つ声も少なくはありません。しかし、実際に意見を見てみると「何故この馬は選ばれない」などルールを理解していないケースも多々見受けられます。そこで顕彰馬が現状どのようなルールで選定さ…

JRA顕彰馬選定投票2022年展望

JRA顕彰馬選定投票の結果はここ数年6月第1火曜日か第2火曜日に発表されています。2022年もそろそろ発表の時期なので今年はどのような結果になるか展望してみましょう。 主な新規投票対象馬 今年度が最後の投票対象馬 主な競走馬の展望 アーモンドアイ キング…

英競馬殿堂について

日本では英競馬殿堂と略されることが多いブリティッシュチャンピオンズシリーズ殿堂。4月にダンシングブレーヴとデットーリ騎手が殿堂入りしたことで記憶に新しいかと思われます。また、現在殿堂入りに向けた一般投票が実施され、シャーガー、シーザスターズ…