日本中央競馬会顕彰規則と顕彰規則細則を読んでみた
JRA顕彰馬にも選定ルールが設けられています。ですが実際どのようなルールになっているのか目にした人は少ないと思います。そこで顕彰馬選定のルールブックとも言える日本中央競馬会顕彰規則、顕彰規則細則を見ていきましょう。
- 日本中央競馬会顕彰規則
- 目的
- 顕彰の対象となる馬
- 顕彰馬の選定方法
- 顕彰の対象となる者
- 顕彰者の選定方法
- 委員長
- 副委員長
- 委員
- 顕彰の方法
- 顕彰者の取消し
- 中央競馬メモリアルホール
- 細則
- その他
- 附則(令和3年7月1日理事長達第10号)
- 顕彰規則細則
- 趣旨
- 顕彰馬記者投票
- 投票資格
- 投票者の公開
- 投票方法
- 顕彰者選考基準
- 事務局
- 附則
- 附則(平成30年2月1日)
- 参考資料
日本中央競馬会顕彰規則
顕彰馬や顕彰者(調教師・騎手)を選定するためのルールブックになります。2022年6月現在、最新版は2021年7月1日版です。
続きを読む統計で見る顕彰馬選定記者投票 1人2票時代に票割れは発生していたのか
JRA顕彰馬選定記者投票と配布資料
顕彰馬選定投票のために投票する記者向け参考資料が存在することは以前の記事で紹介しました。
以前の記事ではルールと仕組みの紹介のため詳しい部分は省略しましたが、実際はどのような資料が配布されるのか見ていきましょう。
※以下の画像は2021年に配布された資料になります。また、一部の画像はマスキング処理済です。
- 顕彰馬電子投票の手順
- 顕彰馬選定参考資料
- おまけ
- 参考資料
顕彰馬電子投票の手順
2018年以降、顕彰馬選定記者投票はインターネットを使用した電子投票で行われています。2017年以前は投票用紙に記入しFAXで送信していました。
URLを入力し指定ページへ遷移する説明が書いてあります。また、QRコードを読み取り、スマートフォンからも投票することが可能です。
続きを読む統計で見る顕彰馬選定記者投票 投票頭数と該当馬なし
該当馬なし・・・、2014年まで顕彰馬記者投票得票数の一覧の下に掲載されていた言葉です。日本中央競馬会顕彰規則第3条第3項にはこう書かれています。
3 記者投票は、別に細則で定める投票用紙に、4頭いないの馬名を記載して行うものとする。ただし、顕彰馬として適当と認めるものがないときは、該当馬がない旨を記載する。
説明にはこう書いてありますが、実質白票と変わりありません。
2022年の投票でも投票者202名いる中で173票が該当馬なしへ投票されました。1人4票制のため、単純計算で43.25人が4頭全て該当馬なしを選択した状況と同じになります。
ただし、実際には4頭全て投票した記者は何人いるのか、また4頭とも該当馬なしへ投票した記者はどのぐらいいるのかはJRAから発表されたPDFだけでは分かりません。
そこで、前回も使用した顕彰馬記者投票名簿を使用して実際に記者が何頭投票しているのか実態調査を行います。
- 該当馬なしの条件
- 年別該当馬なしの票数
- 2000年(試験投票)、2001~2013年(1人2票制)
- 2014年~(1人4票制)
- 投票頭数別記者の人数
- 2000年(試験投票)、2001~2013年(1人2票制)
- 2014年~(1人4票制)
- まとめ
- 参考サイト・資料
統計で見る顕彰馬選定記者投票 票割れは本当に発生しているのか
まずは2022年の顕彰馬選定記者投票結果が発表されましたが、アーモンドアイやキングカメハメハを始め選定馬なしととても残念な結果に終わりました。来年はコントレイルやグランアレグリアが新規投票対象となる中、規則や細則も含めてどのように変化するか注目ですね。
今回の投票でもそうですが、1人の記者が投票できる頭数に上限があるため75%に届かないと思われる所謂「票割れ」「票分散」「票の食い合い」が起きている、と言った意見がとても多く見受けられました。
さて実際に「票割れ」は起きているのでしょうか?
記者名簿の投票パターンを参考に統計を見ていきましょう。
- 票割れの算出方法
- 支持・不支持の分類
- 票割れの判定
- 使用する資料
- 馬別票割れ発生一覧
- まとめ
- 票割れが起きていた馬
- 一部の期間に票割れが起きていた馬
- おわりに
- 参考サイト・資料
- 更新履歴