統計でみる2022年度顕彰馬選定記者投票
アーモンドアイ号をはじめとした名馬が落選した2022年顕彰馬選定記者投票。実際にどのような投票パターンで投票が行われたのか、それに関わる統計データがどのようになっているのか確認してみましょう。
- 使用する資料
- 投票頭数別記者の人数
- 競走馬別票割れ発生一覧
- 項目の説明
- 競走馬別一覧
- まとめ
- 票割れが起きていた馬
- 票割れとは関係なく落選した馬
- おわりに
- (おまけ)投票パターン
- 参考サイト・資料
使用する資料
今回も使用する資料はこちらを使用します。
続きを読む東京大賞典はどのようにしてG1昇格したのか
先日の帝王賞ではメイショウハリオが優勝、2着から4着まではプレレーティング115以上の馬が入線し、レーティング上はG1昇格の目途が立ちそうですね。
あとは大井競馬が申請を行い、日本グレード格付管理委員会とアジアパターン委員会の承認を得られればG1格付けとなります。ただし、帝王賞の国際上の格付けはLR(リステッド・リストリクテッド)なので、グレード格付けは原則G3からスタートする両委員会のルールとは反します。この点もあり認められるかは両委員会次第なので判断を待ちましょう。
LRからG1へいきなり昇格したケースだと日本では東京大賞典の例*1があります。東京大賞典はどのようにG1昇格したのか当時のルールを元に確認してみましょう。
概要
東京大賞典は2010年まではJpn1格付けで施行、2011年からG1格付けで施行されています。TCKの当時の案内はこちらです。
発表日は2010年10月18日、日本グレード格付け管理委員会からG1格付けの許可を受けたことも分かりますね。ルール上は直前のバージョンの日本グレード格付け管理要綱が該当します。
- 概要
- 日本グレード格付け管理要綱(2010年改正版)
- 用語・略語
- 目的
- 格付け管理委員会
- 格付け対象競走
- グレードの定義
- 格付け
- 競走数
- 格付け基準
- 本賞金額
- 競走内容(レーティング)
- 昇格・降格
- 昇格
- 降格
- 格付けの申請
- 事務局
- 要綱の変更
- 附則
- 現在との相違点
- 東京大賞典のG1昇格について
- 賞金
- レーティング
- 2008年年間レースレーティング
- 2009年年間レースレーティング
- 補足
- おわりに
- 参考資料
日本グレード格付け管理要綱(2010年改正版)
【注意】こちらの内容は2010年当時の内容になります。
最新版(2022年時点)は下記をご覧ください。
発表日2010年10月18日より直前の改正日は2010年10月7日なので早速見ていきましょう。
続きを読む帝王賞がG1昇格するために必要な条件
2回に分けてアジアパターン委員会、日本グレード格付管理委員会のルールをそれぞれ紹介してきました。これらのルール上、帝王賞がG1昇格するためにはどのような条件が必要か、また何が難条件なのか見ていきましょう。
- 日本グレード格付委員会のルール
- 昇格申請
- 申請期限
- 本賞金額
- レーティング
- その他
- アジアパターン委員会へ上申
- アジアパターン委員会のルール
- レーティング
- 承認について
- 課題
- レーティング
- 2022年のプレレーティング
- 過去5年の勝ち馬レーティング
- どのような結果になれば昇格に近づくか?
- 申請時点のレーティング
- LRからG1への昇格
- レーティング
- 帝王賞はG1昇格できるのか?
- G1昇格された場合のメリット
- 参考資料
日本グレード格付管理要綱を読んでみた
※この記事は2022年前半時点の内容です。最新版を知りたい方はGate J.等でご確認下さい。
※2023年版変更点は下記記事をご覧ください。
前回はアジアパターン委員会のグランドルールの内容を説明してきました。
その中で度々、国内の格付け機関として日本グレード格付管理委員会の文字を見かけたと思います。しかし、日本グレード格付管理委員会の資料はインターネット上だとほぼ見かけません。実際にどのようなルールとなっているのか見ていきましょう。2022年掲載時点での最新バージョンは2021年1月1日改正版になります。
- 日本グレード格付管理要綱とは
- 用語・略語
- 日本グレード格付管理要綱
- 目的
- 格付管理委員会
- 格付対象競走
- グレードの定義
- 格付け
- 競走数
- 格付基準
- 本賞金額
- 競走内容(レーティング)
- 格付けの審査等
- 昇格
- 降格
- その他
- 格付けの申請
- 事務局
- 要綱の変更
- 附則
- おわりに
- 参考資料
- 更新履歴
日本グレード格付管理要綱とは
平たく言えば、日本グレード格付管理委員会が定めるグレード格付けのルールブックになります。日本がパート1国の仲間入りを果たしたのは2007年、その2年後の2009年度競馬番組から運用されるようになりました。
具体的には下記のような形式で記載され、毎年JRAから発刊される重賞競走一覧に掲載されています。重賞競走一覧はGate J.東京やGate J.大阪などで閲覧が可能です。
続きを読むアジアパターン委員会の格付けルール2019年改正版を読んでみた
※この記事は2022年前半時点の内容です。2023年10月改定時の変更内容は下記記事をご覧ください。
先日NARやJRAなどから発表された3歳ダート路線改革は突然の発表に驚かれた方も多いと思います。また、帝王賞の開催も近づき、今年もG1昇格するかどうか話がちらほらと聞こえてきます。
そこで今回はG1昇格など格付けルールがどのように決まっているのかアジアパターン委員会のグランドルールを読んでみましょう。以前、同様の内容を書いた方がおりますがルール変更されている部分を中心に書いてみます。
- 最新版の確認
- 用語・略語の説明
- 用語
- 略語
- アジアパターン委員会とは
- 対象国・地域
- Gレース数の構成
- 委員会の構成
- 準委員
- 事務局
- 使用可能なレーティング
- アジアパターン委員会グランドルール
- 1.一般規則
- レーティング基準表
- 2.変更の定義
- 3.パターンレースの変更
- 1.格付けの担当機関
- 2.パターンレースの新設、昇格
- 3.パターンレースの降格、取消
- 4.G1レース、3歳限定のクラシックレースの降格時の追加検討
- 5.各委員が決定する際に考えること
- 6.変更の定義に関わる修正は次の規定が適用されます。
- 4.リステッドと国内のグループレース
- 5.エイジアローワンスとセックスアローワンスの斤量
- 6.変更の通知と実施
- 1.一般規則
- まとめ
- 新設・昇格
- 降格・取消
- 条件変更
- おわりに
- 参考資料
- 更新履歴
最新版の確認
アジアパターン委員会グランドルールはニュージーランドサラブレッドレーシング(NZTR)が公開しています。
また、NZTRではニュージーランド競馬の年次レポートなど様々な資料が公開されています。ニュージーランド国内のパターンレースの格付けについても記載があるため、興味がある方は読んでみるのもいいでしょう。
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